悪縁を断ち、良縁に巡り合うために手に入れた縁切りお守り。そこには、ただ幸せを願う祈りとは違う、深い思いがあるはずです。
「この苦しい縁を断ち切って、ささやかでも幸せを手に入れたい」
「穏やかな日常を過ごせるようにさえなれたら…」
手に入れた縁切りお守りの正しい持ち方を知りましょう。
そして、ご利益にあやかり、願いがかなったときには正しい返納方法で神様へお礼をお伝えできるといいですよね。
みなさんのご参考になれば幸いです。ぜひご一読ください。
縁切りお守りに正しく持つとご利益アップ!
縁切りお守りは正しい持ち方をするとご利益が高まるって知っていますか?ここでは縁切りお守りの効果を高める持ち方についてお伝えします。
お守りは肌身離さず持つのが基本
お守りは体から離さず持つのが基本で、それは縁切りお守りでも同じです。より効果を高めたいなら、いつも身につけておきましょう。
普段使っているカバンや化粧ポーチなど、必ず持ち歩いているものにつけておいてもいいですし、持っているスマホに取り付けられるならもちろんそれでも大丈夫です。
お財布も、いつも持つものですが、お財布の中には金運のお守り以外は入れないのが一般的。
なぜなら、お金との縁切りになってしまうからです。どうしてもお財布につける場合は、お財布の外側につけるようにしてください。
もしお守りに「縁切り」という言葉が書かれているなら、周りの人の目もあるので、人からみえる位置ではなく、カバンの内側に隠れるようにつけるのがオススメです。
そのときは、お守りを汚したり紐が切れて失くしたりしないよう気をつけましょう。
光や風の入る明るい場所に置いておくのもOK
お守りは体から離さず持ち歩いた方がご利益を発揮しますが、なかには持ち歩きにくいこともありますよね。
お守りを持ち歩かないでお部屋に置いておくときは、光や風の入る明るい場所に置きましょう。
お守りは神様と同じです。そのため、神様にとって心地よいと感じられる、明るくて風通しの良い場所に置いておくとご利益が高まります。
神棚と同じく、人が立ったときときの目線より高いところに置いてください。お守りの周りをきれいにして、白い紙などを下に敷いておくといいですね。
お守りが神聖な場所に祀られている状態をつくると、よりご利益を高められます。
お守りは神様の分身、大切に扱って
お守りは神様の分身です。雑な扱いをしていてはせっかくのご利益が失われるどころか、神様の怒りをかって、よくないことが起きてしまうかもしれません。
お守りを大切に扱うのは、ご利益を高めるうえでは大前提です。
汚さないのはもちろん、お守り袋を開けようとしたり中をのぞいたりするのもは絶対にやめてください。
お守りの中にはご神体が入っています。いうなれば、神様がそこに住んでいるようなものです。
神様への畏れと敬意をもって、お守りは大切に扱ってくださいね。
お守りはいくつ持っても大丈夫
「お守りをいくつも持つと神様がケンカしないでしょうか」というお話を聞きますが、お守りはいくつ持っても問題はありません。
ただし、正しい持ち方を心がけてください。貴方のことを雑に扱う人を大切にしてあげたいなんて誰も思いませんよね。
お守りも同じです。お守りをいくつか持つなら、持っているお守りすべてをちゃんと丁寧に扱うようにしましょう。
常に感謝の思いを忘れず、たくさん持っていることで満足するのではなく、お守りへの信仰の気持ちを大切にしてください。
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通販で購入できるオススメの縁切りお守り
縁切りお守りを手に入れる方法として、寺社に参拝するしかないと思う方もいるかもしれませんが、通販でも縁切りお守りを購入できる神社があります。
特にご利益があるとされている神社をご紹介します。
安井金比羅宮(京都府)
縁切りのご利益で日本一有名な神社は、京都市東山区にある安井金比羅宮でしょう。
そのご利益は絶大で、効果がありすぎて良縁まで絶たれるという話まで聞こえてくるほどです。
こちらの神社では「悪縁切守」と「えんむすび守」に限って郵送してもらえます。
悪縁切守には薄緑色と桃色、えんむすび守には紫色と赤色と2色ずつがそろえられていますので、お好みの色を選び、はがきで申し込んでください。
白崎八幡宮(山口県)
山口県岩国市にある白崎八幡宮も縁切りのご利益がある神社として有名です。白崎八幡宮のお守りはAmazonからでも購入できます。
通販とはいえ、効果は高いようです。
白崎八幡宮はオンラインでも縁切り祈願を受けられる、珍しい神社なので興味のある方はチェックしてみてください。
縁切りお守りの返納作法3つ
縁切りお守りのご利益によってこれまで悩みの種だった悪縁が切れたら、そのお守りを返納するときです。
お返しするにも作法がありますので、特に気をつけたいポイントを3つお伝えします。
願いが叶ったらお守りはお返しする
願いかなって悪縁が切れたときにはお守りをお返ししましょう。基本的にはそのお守りをいただいた神社、お寺にお返しします。
境内に「古札納所」「納経所」が設置されているのが一般的ですが、ない場合は社務所に相談してください。
返納された古札はその神社でお焚き上げをしてくれます。
お返しする折には感謝の心を忘れずお伝えしてくださいね。
心づけとともにお守りはお返しする
願いがかなえられたことを感謝し、お心づけとともにお守りをお返ししましょう。
お心づけ料としては、お守りを授かった時と同額程度とか半額程度とか、いろいろな情報があるため迷うと思います。
あくまで願いがかなったことへのお礼と考え無理のない範囲で決めてください。
古札納所や納経所にはお賽銭箱が設置されていることがあります。お心づけとともにお守りをおさめ、神仏のご加護に感謝しましょう。
お守りは1年でお返しする
お守りは基本的に1年ごとに交換するといわれています。
なぜなら、お守りはあなたを苦しみから解放するためにお力を貸し続けてくれているので、当然、その効力は少しずつ失われていきます。
また、あなたの身代わりとなって災厄を受けている分、そのお守りには邪気がたまっているおそれもあるからです。
もちろん、1年たったら、お守りの効力がすべて失われることはありませんし、願いがかなうまでひとつのお守りを持ち続けても問題はありません。
ただ、1年を過ぎたお守りは感謝とともにいったん返納し、新しいお守りをお迎えするのが基本と覚えておきましょう。
縁切りお守りを持つときの心構え
縁切りお守りについて、「縁切りの力が強すぎて、切りたくなかった縁が切れてしまった」というようなお話を目にします。
悪縁に悩まされているのに、もともとあった良縁が切れて、苦しみが増えないように、縁切りお守りを持つ心構えについてお伝えします。
なんのために縁切りをするのか
縁切りは、あなたにとっての悪縁を断ち切り、悪縁があるせいで手に入れられなかった良縁にめぐりあうために願うものだということをしっかりと心にとどめてください。
人が生きていく上では、たくさんの出会いがあるものです。出会いというものは決して人だけにとどまりません。
モノ、職場、地域でのつながり・・・家族ですら、縁に導かれての出会いといえます。
良縁だけでなく、悪縁からも学びや気づきがあるものです。
また、あなたにとってそれは悪縁につながる出会いかもしれませんが、それは出会った「相手」が悪の元凶ということではないのです。
あなたと相手との「関係性」が悪縁になってしまっている、ということをちゃんと理解しておかなければなりません。
人を憎むのではなく、たまたまそうなってしまった「関係を断つ」ということを意識しましょう。
縁切りお守りに期待する効果
縁切りお守りを持つことは、「悪縁が切れる」というご利益を授かります。
でも、お守りの効果はそれだけではありません。もっと別の効果もあるのです。
縁切りお守りを持っているという事実から得る「安心感」が効果のひとつです。また「安心感」からくる余裕とか平常心もまた、効果といえます。
お守りに守られていると思えば、前向きな気持ちで毎日を過ごせます。このように、お守りを持っていることから得られる安心感こそが縁切りお守りの効果で、悪縁が切れるのも実はその安心感や余裕からかもしれませんね。
歪んだ願いにならないように
悪縁に悩まされている時は、精神的にも肉体的にも追い込まれていたり、不安や自己嫌悪にさいなまれていたりします。
場合によっては周りにいる人たちがみんな敵のようにみえたりもするでしょう。余裕のない心は、歪んだ思いを生み出してしまうことがあります。
縁切りしたい相手の不幸を願ったり、周りの人たちの幸せそうな様子をやっかんだりするような、そんな歪んだ思いをもつことだけは絶対に避けなければなりません。
なぜならその思いは、相手でも悪縁でもなく、あなた自身をむしばんでいくことになるからです。人の不幸を願う人に、穏やかな幸せが訪れることはありません。
これ以上の苦しみを背負わないためにも、良縁を得るためのすきまづくりの縁切りということを忘れずにいてください。毎日をけなげにひたむきに過ごしていくことが、結果的には良縁を引き寄せるのです。
お守りを持つことは、そういった歪んだ思いを持たないで生きていく手助けとなります。
まとめ
こちらでは、縁切りお守りの正しい持ち方や、願いがかなった時のお守りの返納方法、縁切りお守りを持つ時の心がまえについてお伝えしてきました。
縁切りお守りは強力なご利益がある一方、良縁まで断ち切ってしまったり、願掛けをした本人に辛いことが起きたりすることもあります。
そんなことにならないためには、何よりもまず、前向きになるための縁切りであることを忘れず、縁切りお守りのご加護を受けながら過ごせることを感謝しましょう。
感謝の心が悪縁を切り、良縁を呼び寄せるのです。毎日を前向きに過ごしていくことで手に入れた幸せは、あなた自身が引き寄せたもの。
その時にはもしかしたらもう、お守りは必要なくなっているかもしれませんね。