男女のお付き合いでは喧嘩やトラブルは避けられないものですが、ストレスが募り最終的に別れるという結論に至ることもあります。
しかし、いざ別れて縁を切るとなると、ポジティブな思い出が蘇る、相手からの連絡がしつこいなどの理由で、なかなかスパッと縁が切れないという方も多いと思います。
「彼氏彼女」というしっかりとした関係がないのが、元彼と別れるときにやっかいな理由です。しかし、いつまでも元彼とズルズルと関係を続けていくわけにはいきません。
そこで、そもそもお付き合いの中でどうして縁を切りたくなってしまうのか、元彼と縁を切ることを決めた場合の心構え、今すぐ縁を切るべき状態とはどんなものかを順にご紹介します。
縁切りを考えるほどに追い込まれてしまう5つの理由
元彼との縁切りを考えるほど追い込まれる理由はなんでしょうか。主に5つの理由が考えられます。
それぞれ解説していきます。
関係性がアンバランスなのに修正できていない
相手の思いが強すぎて束縛される、または自分がしている、金銭面がどちらかに偏っている、など様々な理由でお互いに均衡がとれていない場合は、不安や不満が溜まりやすくなります。
話し合いで解決出来れば何の問題もありませんが、忙しくて話し合いができない、喧嘩に発展して話し合いにすらならないというケースは要注意です。
関係が修復されないだけでなく、相手からリスペクトされていないと感じることが増え、自己嫌悪を感じるという悪循環に陥ってしまいます。
他人同士のお付き合いなので、不安や不満を感じるのは当たり前ですが、話し合いで改善に向かうか否かが一つのチェックポイントになるでしょう。
どちらかもしくは双方の依存度が高い
どちらかまたは両者の依存度が高いカップルの特徴として、別れては復縁するという流れを何度も繰り返していることが挙げられます。
「別れて距離を置いたけど、やっぱり彼じゃないとダメ」という呪縛を自らかけてしまい、そこから抜け出せていないのです。
しかし、それは自分の物が無くなって寂しいという一時的な感情から起こるもので、根本的な関係性は何も変わらず、ただ単に同じ過ちを繰り返しているだけです。
双方にとってマイナスでしかない状態が何度も発生する場合は、時間を無駄にしているのかもしれないという疑問が生まれるのは自然です。
価値観が合っていないことを魅力と勘違いしている
まず、大前提として全ての価値観がぴったり合うということはなかなかありません。
しかし、相手に歩み寄らず、自分の価値観を押し付けてくる人に対し、「自分を持っていてカッコいい」と思ったり、束縛してくる相手に対し、「自分は愛されている」と感じたり、最初は自分と違う部分を魅力と捉えてしまうのが恋愛です。
ただ、これらは後々自分に負担がかかる価値観のズレである場合が多いのです。
相手のことが好きだからという理由で、違和感を魅力として見る努力を無意識にしてしまっていることに気付いたら、一歩下がって客観的にお互いの関係性を見直してみましょう。
分かりやすい魅力に惹かれ、かつそれを手放せない
世の中には、イケメン、高身長、高収入など人に自慢しやすい特徴を持つ人とお付き合いしている方もいます。
一瞬見たり、聞いたりするだけで魅力的だと伝わる特徴なので、彼女としても鼻高々だと思います。
しかし、目に見える魅力に取り付かれ、それを手放せないのは、「なかなか手の届かないブランド品を手放したくない」、「自分のお気に入りの物を見せびらかしたい」という心理と一緒で、独占欲、承認欲求以外の何物でもありません。
一方的な感情が強く、相手との関係性が見えにくい状態なので、相手のことを想う気持ちがあれば、「解放してあげないといけない」と自ら縁を切ることを考えることもあるでしょう。
愛についての考え方がずれている
毎日メッセージを送ることを愛情とする人もいれば、お金をかけることで愛情を示しているという人もいるように愛情表現の方法は様々です。
ただ、自分の愛情表現と相手の愛情表現が大きくズレている場合はすれ違いが起こりやすいのも事実。
恋愛初期で盛り上がっている状態であれば、相手に合わせて自分が妥協することも苦にならないことが多いですが、これが長期のお付き合いとなると十分ストレスの原因になり得ます。
人の性格は簡単に変わるものではないので、愛についての考え方が根本的に異なる二人であれば、違和感や不信感が募り、お互いに離れた方が良いのではないかと考えてしまうのは当たり前だといえます。
そのストレスは認知行動療法でスッキリできるかも!こちらで解説しています
元彼との縁切りを実現するための5つの心構え
元彼と縁切りをするときの心構えを見ていきましょう。
別れ話のときはお互い感情的になることが多く、思わぬ事態に発展することもあります。自分の身の安全が確保できてから、縁切りの話を切り出しましょう。
どんな言葉で気持ちが揺らぎやすいかを自身で把握しておく
どんな関係であろうと、一度は好きで付き合った人と縁を切るとなると、感傷的になるのは当然です。
ただ、そこに付け込まれてダラダラと関係を続けるのは得策ではありません。
「もう少し様子を見てみよう」、「もう一度チャンスをください」、「友達の関係は続けよう」など、付かず離れずの関係を相手から提案される可能性は十分にあります。
予防策として自分が流されてしまいそうな言葉をあらかじめ把握しておきましょう。そして、ある程度対応のシミュレーションしておくと、少なからず心に余裕が生まれます。
同時に、どんな言葉が来ても揺らがない強い気持ちも準備することが必要です。
もし、友人や兄弟姉妹で元彼の話ができる人がいれば、聞いてもらうのが効果的です。無理に1人で抱え込まず、第三者の冷静な目で判断をしてもらうといいでしょう。
この選択以外に選択肢はないと覚悟する
相手とお別れする決断をしたら、その決断を揺るぎないものにする必要があります。
「もう少し距離を置いたら何か変わるかも」、「これでラストチャンスにしよう」という期待や希望を抱く気持ちはとてもわかります。
しかし、その期待が何度か覆されたからこそ縁を切るという決断に至っているはずです。
別れを選んだからには、相手への執着を捨て、「自分を幸せにできるのは自分だけ」、「自分で幸せになるんだ」という強い意志を持ちましょう。
相手を責めるのではなく、自分に焦点を当ててこれからの新しい自分を早い段階でイメージすることが大切です。
縁を切りますと断言する
こちらから別れを切り出した場合、「時間が経てば元に戻れるだろう」と考える男性は女性が思っている以上に多いです。
そのため、「離れたい」、「1人になりたい」などの曖昧な表現ではなく、「今後一切関わりません」と断言しましょう。
この時に重要なのが、相手に直接会って伝えるということです。SNSやメールでいきなり縁を切ることを伝えられた男性は恐らく「なんで?」と解せない状況に陥り、逆にメッセージや電話で接触を図ってくるでしょう。
このような状況を防ぐために、まずは強い意志を持って直接お別れを伝えることが必須です。
直接会うときは、必ずこちらは複数人で会う、もしくは人目の多いところで会いましょう。
そして、トラブルがあれば、すぐに警察に行くという意志を見せることも場合によっては必要です。
その後、相手のSNSをブロックし、連絡先も削除することで、相手からも自分からも連絡が出来ない状況を作りましょう。
自分の周りの友人や家族にも相手と縁を切ることを伝えておくと、「もう後戻りは出来ない」と縁を切る覚悟を決めやすくなります。
お互いの未来にとって最善の選択をしていると信じ切る
お別れして縁を切るとなると、遅かれ早かれ寂しい気持ちは生まれます。しかし、縁を切ることを考える程の相手ということは、お互いにこれまでのお付き合いの中でそれなりのストレスがあったはずです。
まずは、お別れすることにより、2人ともそのストレスから解放されると前向きに捉えましょう。
お別れした後は、良い思い出の方が思い出しやすいので、お付き合いの中で感じたズレや違和感に意識的に目を向けるようにしましょう。
そうすることで、相手との思い出を整理しつつ、次の相手に求めることなども明確になるので、自然と自分の未来にも目が向くようになります。
相手を想起させるものを全て確実に世界から切り離す
相手に関わる物は早い段階で全て手放しましょう。写真やプレゼントなど目に見える物は相手を思い出しやすいので、特に早急の対応が必要です。
どうしても削除できない、捨てられない場合は友達など第三者に手伝ってもらうのも良いでしょう。
特に、共通の友達であれば、きっとその後相手の情報があなたに届かないような配慮もしてくれるので、頼れる時は頼るのが得策です。
また、相手に関わる物だけでなく、相手が好きだった昔の自分ともお別れしましょう。髪型を変えたり、今までやったことないことにチャレンジして、新しい自分に生まれ変わりましょう。
相手を見返したい、相手を記憶から消し去りたい、動機は何でも良いので、まずは行動に移すことが大切です。
そうしていくうちに次第に世界が広がり、自然に幸せな状況が生まれていくでしょう。
元彼との縁切りを考えなければならない状態って?
元彼と次のような状態なら要注意です。いずれ、元彼との関係があなたを苦しめてしまう可能性があります。
どちらかが相手に未練がある状態
あなたから縁切りを切り出した場合、未練のある男性は、怒る、SNSに意味深な投稿をする、大量のメッセージを送って来る、など様々な手を使って注意を引こうとしてきます。
しかし、相手からのメッセージを受け取れる、相手のSNSを見られる状態ということは、あなたも相手に対して未練があるということです。
どこかで、相手から引き留めるようなメッセージを期待している部分があると思います。
このような関係性だと、相手の発言、行動に敏感になり、あなたの生活が実質彼に支配される形になってしまいます。別れた相手に振り回される必要はありません。
今すぐ、SNSやメッセージツールをブロック・削除して、物理的に相手との距離をとってください。
中途半端な関係の状態
お互いにお別れすることには納得したものの、相手に誘われたら行く、お互いの家には出入りしているなど中途半端な関係も必要ありません。
もし、お互いに友達として認識していても、一度お付き合いした仲であれば、復縁の話が出るのは自然なことです。
しかし、今まで完全に縁が切れていたわけではないので、例え復縁しても根本的には何も変わらず、また別れては復縁するという流れを繰り返してしまいます。
また、相手と関わりがある限り、他の人とデートをしても元彼の顔が浮かんだり、元彼と比較してしまったり、結局相手から離れられないのです。
知らず知らずのうちに自分の行動が制限されてしまうので、相手に未練があるなら、なおさらきっぱりと縁を切ることが重要です。
これまでの自分自身との決別が必要な状態
相手に未練があり、相手からメッセージが来たり、相手のSNS投稿を見て一喜一憂している場合は、すぐに元彼との縁を切るべきです。
相手に意識が全集中している状態なので、自分の意志で動くことが制限されてしまいます。
元彼の行動や言葉が気になる気持ちは理解できますが、それだけに縛られていると一方的にストレスが溜まるだけです。
相手は自由に振舞っていられるのに、あなただけその存在に振り回されてしんどい思いをするのは不公平です。
多くの場合、「相手からの愛情=自分の価値」という考え方になってしまっているので、相手のことは忘れて自分だけに集中して、自分の価値を高めましょう。
「自分で自分を幸せにする」という意志を持って、自分だけのために時間を使ってください。
縁切りのポイントは強い意志と周囲への相談
元彼ときれいに縁を切るための1番のカギになるのは、「もう一生関わらない!」という強い意志です。
一緒にいた人と縁を切るので、未練が残るのは当たり前です。しかし、だからこそ中途半端な気持ちではなく、揺るぎない意志が必要になります。
人間関係が動く時なので、多少のトラブルはあるかもしれませんが、相手を傷つけることになっても「縁を切る」という姿勢は絶対に崩してはいけません。
大きな決断をした自分を信じて、誰に何を言われようと釈然とした態度を貫きましょう。
そして、必ず周囲のサポートを求めましょう。どうしても「自分だけじゃないか」と視野が狭くなってしまいますが、案外同じことを経験している人は多いものです。
この記事を読んでくださった皆さんが、無事に元彼との縁切りを果たして、新たな幸せを見つけられることを願っています。