みなさま、こんにちは。「縁の道」管理人の「ハル」です。
当サイトでは「ものとの縁切り」ということで、断捨離の情報を発信しています。
今回は断捨離をした人に体験談をインタビューしてきました。
これから断捨離を始めようという人へ、どのように断捨離を始めたか・使ったサービスやツール・参考にした情報など役立つアドバイス満載です。
ぜひ記事を参考に断捨離を初めてみてくださいね。
家族構成・家の間取り
今回インタビューを受けてくれたのは、神奈川県在住のノリコさん。
現在は育休中というノリコさんはどのように断捨離をしたんでしょうか?
ハル(以下H):ノリコさん、初めまして。ハルと申します。今回はインタビューをよろしくお願いします。
ノリコさん(以下N):こちらこそ、よろしくお願いします。
H:さっそくですが、家族構成を教えていただけますか?
N:私が33歳、主人が35歳です。こどもが2人いて、上が2歳の女の子、下が1歳の男の子です。
H:お子さんは散らかし盛りの年齢ですね。おうちの間取りは?
N:2階建ての一軒家に住んでいます。3LDKです。1階にはリビング、2階に3部屋あって、それぞれ6畳、5畳、4畳の広さです。
きっかけはおもちゃが片付けられなくなったこと
H:断捨離をしようと思ったきっかけはなんだったんでしょうか?
N:物が増えてきて、生活しづらさやストレスを感じたからです。具体的には、
・収納できない大型おもちゃを床に置くようになり、掃除がめんどう
・夫婦の趣味のアニメグッズが部屋の隅に置きっぱなし、スペースを圧迫している
・衣替えの時にサイズアウトした服が出てきて、たたみ直したり別の場所にまとめたりと時間がかかる
・散らかると片付けが大変でイライラする
特に子どものおもちゃが爆増し、リビングに散らばるようになったあたりから暮らしにくさを感じていました。
実家が団地住まいだったので、一軒家の広さをありがたく思っていたのですが。
ある日マクドナルドでもらえるおもちゃを片付けていたときに、ふと「持ちすぎなのでは?」と気がつきました。
単純な考えなのですが、日々あっという間に過ぎていくのでなかなか気が回らなかったです。
出産準備からさかのぼると約3年ほど、物が増え続けている生活でした。
断捨離をしたもの
H:おもちゃがきっかけということだったんですね。
確かにおもちゃが床に散らばっているのはストレスになりますね。断捨離をしたものはなんだったんですか?
N:まずは断捨離のきっかけになったマクドナルドのおもちゃです。
そこからどんどん断捨離をすすめました。
・サイズが合わなくなった子ども服
・私の若い頃の洋服、コート、ジャケット
・持ちすぎていたタッパーや保存容器
・使わない文房具
・CD、DVD、ゲームソフト、漫画、書籍、アニメグッズ
・食べない保存食品
・ウエディング用品(ベール、ブライダルインナー、受付に使ったもの、とっておいたゲストからのご祝儀袋、計画表などの書類)
H:ウエディング用品なんかは、思い出の品だと思うのですが全て断捨離をしましたか?
N:ベールとブライダルインナーと受付サインはメルカリで売りました。
ご祝儀袋は水引アートを作りたくてとっておいたのですが、5年たっても作る時間をとらなかったので、もうやらないと思い捨てました。
計画表は最後の完成版だけ保存して、そこに至るまでの音響打ち合わせや装飾、ドレス、ウェディングケーキ打ち合わせの書類は捨てた形です。
ウエディング用品で残したものとしては
・挙式で使ったロウソク(記念日ごとに火を灯すような、長く使えるもの)
・席次表(1部のみ)
・最終計画表
・芳名帳
・DVDROM、アルバム
・ブーケを押し花にして額装したもの
・ウェルカムボード(部屋に飾っています)
になります。
思い出としてこれだけは、と思いとってありますが、芳名帳や計画表はもしかしたら数年後に捨てるかもしれません。
芳名帳は名前しか書いてないですし、計画表はもう過去のことだと割り切れそうだからです。
これから屋根裏に眠っている小型食洗機をメルカリに出そうと思っています。
リサイクルショップやマクドナルドを利用
H:断捨離はどのような方法でしていきましたか?
N:マクドナルドのおもちゃリサイクル箱で、よく娘とおもちゃをバイバイしています。
罪悪感なく手放せるのでオススメです。捨てる前に売れそうなものはメルカリに出品しています。
アニメグッズ、ベビーグッズ、ゲームソフトなど200件以上売りました。買い手がつかなかったものはリサイクルショップに持ち込みます。
特にワットマン(※)というお店では1か月までなら期限切れの食品も買い取ってくれるので、おみやげでもらっても食べないものはまとめてもちこんだりしています。
H:それはすごい便利なサービスですね。
※ワットマンは神奈川県を中心に展開するリサイクルショップ
N:キレイな洋服はユニクロの回収ボックスやショッピングモール(トレッサ横浜)の衣料品回収プロジェクトを利用して手放しました。
(参考)ユニクロリサイクルプロジェクトについて(ユニクロ公式)
書類関係は写メに残して、現物は捨てます。
重要な書類だけでもかさばるので、そうでないものはバサバサと処分するのがいいです。
断捨離は「週末ビフォーアフター」やSNSを参考にしながら
H:断捨離をするときに参考にしたものはありますか?
N:インスタグラムやXなどのSNSで、断捨離の体験記事やキレイな家の様子を見てモチベーションをあげました。
あとは片付けYouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」が好きでよく見ています。
幸せ住空間セラピストの古堅純子さんという方のチャンネルで、かなり参考になりました。
「いきなり捨てるのではなく、まずリビングにある余計なものを別の部屋にあつめる」
「主要な空間がスッキリすることで、別の部屋に寄せ集めたものの不要さがわかる」
「すぐ捨てないので、本当に大事なものがなくなって後悔することもない」
という考え方がかなり目からウロコです。
シニア向けという内容で本も出ていますが、子育て世代にも役に立つと思います。
断捨離をするときに難しかったこと
H:断捨離をするときに難しかったことはありますか?
N:次のような自分の考えを振り切るのが難しかったです。
・いつか使うかもしれない
・まだ使える、もったいない
・思い出だからとっておきたい
H:断捨離のときのあるあるですね。
N:子どもが産まれて、自分のライフスタイルが180°変わってしまったことを受け入れるのに時間がかかりました。
「この漫画はきっと時間ができたら読む」
「アニメDVDは時間があるときに見る」
と思い続けて早3年。
そんなゆっくりした時間は当分むりだろうなとやっと決断してから、メルカリで趣味のものを色々と手放しました。
オタク界隈では自分のグッズを他人に譲ることを「お嫁にいく」と言ったりします。
H:そんな言い方をするんですね(笑)
N:そうやってポジティブに切り替えることでやっと整理することができました。
また子どもが初めて書いたラクガキやおりがみなども、どうするか悩みました。
H:お子さんの作品は全部とっておきたくなりますよね。
N:どんどん増えるのだからいつかは捨てなくちゃいけない、大事に写真に収めておこうという考えで断捨離しました。
そもそも「捨てるかどうか悩む時間」を確保することも難しかったです。
大体は子どもが寝てる時にコツコツすすめました。
あとは物理的に捨てるのが大変、という部分もありましたね。
資源ごみを集めたはいいけど、回収日をうっかり忘れて1週間後まで部屋の中に不要な洋服が残ってしまう、なんて失敗もよくやります。
でも部屋が片付くと本当に気持ちがスッキリするので、やってよかったなと思えました。
断捨離をして心の余裕ができた
H:断捨離をしてどう変わりましたか?
N:物理的に変わったことは、家事や育児の効率化が出来たことです。
例えば散らかっていた脱衣所の棚をいらないタオルで掃除し、そのタオルを捨て、さらに引き出しにしまったまま使わないメイク道具を捨てる。
そうして空いたスペースに、散らばっていた子どものケア用品やお風呂上がりにすぐ着せたい肌着などをまとめました。
お風呂前の準備で部屋のあちこちに移動しなくてもよくなり、動線がスムーズに。
キッチンについては、いらない保存食を手放したので戸棚がすっきりしました。
よく食べるレトルトパウチを買い置きできるようになったので、慌てて買い足さなくてもいい安心感が生まれました。
精神的に変わったことは、心の余裕が生まれたことです。
ごちゃごちゃと物に囲まれていると、なんだか落ち着かない気分になることがありました。
欲しいものがすぐ見つからないので、探す時間や手間がかかって無駄にイライラする場面もあったと思います。
断捨離で物が減って、自分の所有している量を把握できるようになったので、格段に生活しやすいなと感じられます。
それから「あんなに捨てるのが大変だったんだから、もう買い過ぎはやめよう」と自分を戒められるようになったのもよかったです。
これから断捨離をする人へのアドバイス
H:これから断捨離をしたいという人にアドバイスをするとしたら
N:いきなりあれもこれも捨てるぞ!というのはかなりハードルがあがります。
断捨離を決意しただけでも素晴らしい、ぐらいの心持ちからスタートするとよいですよ。
H:ハードルを低く、ということですね。
N:物がたまりやすい人は、おそらく「あったら助かる便利グッズ◯選」「本当に買ってよかったものトップ5」などの記事が好きなのではないでしょうか。
私は大好きです・・・
H:(笑)
N:そうしたネット記事や雑誌の特集を見るから、物欲が高まる部分はあると思います。
まず外から入るお買い物情報を遮断すると、買い物が減るかもしれません。
H:そもそも、物を増やさない。
N:そして自分の部屋のごちゃっとした部分を、少しずつ崩しながら片付けるのがオススメ。
あとは「いますぐ使わないものを主要でない部屋に寄せる」というYouTuber古堅さんの考えもありだと思います。
メルカリは自分で出品して梱包して発送、という手順が苦でなければ、楽しく活用できると思います。
最近私が気になっている断捨離サービスは2つです。
・段ボールに不用品を詰めて業者へ送り、査定結果を了承すればアプリにお金がふりこまれるサービス
・コロナ禍で中止されていたが復活してきたフリーマーケット
ちまちまとお小遣いを稼ぐことが好きなので、そこに家を片付けるという目的も合わさって、我が家は断捨離が加速したのかもしれません。
心に余裕がないかも…という方にはぜひ一度お部屋を見渡してみることをオススメします。
H:「断捨離」というと「徹底的にやらないといけない」と思っている人も多いと思いますが、そうではないということですね。
N:自分や家族の生活スタイルに合ったやり方でないと、なかなか続かない面もありますね。
H:今日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
気楽に断捨離を楽しもう
いかがでしたか?断捨離の体験談をノリコさんから教えてもらいました。
おもちゃや思い出の品など、皆さんも捨てるのが惜しいと思った経験があるのでは?
とはいえ、無限に物は置けません。どこかで、踏ん切りをつける必要があるでしょう。
一旦、別の場所で保留するという古堅さんの考え方は面白かったですね。
それくらいの、気軽な心持ちでやると、断捨離はきっとうまく進んでいくはずですよ。
さあ、断捨離をするのは、今度はあなたの番です。記事を参考にして初めてみてくださいね!